2017
日吉の二世帯住宅/residence in yokohama
公園に面した木造3層の2世帯住宅。
低層住宅の建っていた敷地が分割されて3階建て耐火木造住宅が並ぶ街並みと、その3層住宅に2世帯で住む状況は、東京近郊で標準的な暮らしかたのひとつと言える。木造3層2世帯住宅として汎用性の高い空間構成を築くことと、その構成を緑豊かな敷地にぴったり着地させることを目指した計画。
1階は祖父、2-3階は小さなお子さんのいる家族と独立性の高い住居であり、3層吹き抜けの階段室を介している。
南に公園、北に雑木林という緑豊かな周辺環境<public>と、家の中心に余白として位置する階段室<common>。各居室が双方に面している、風と光の廻る階段室型2世帯住宅。
窓は木枠の奥行を深くした逆出窓としたり、手摺と桟の高さを揃えることで、各居室と公園、雑木林、階段室との距離感や見えかたをユニークなものとしている。
studio nikoは設計監理の前段階、元々2階建ての建っていた敷地をどう按分するのが適当であるかを検討するところから携わったプロジェクト。
location: Yokohama, Kanagawa
program: double-family house
total area: 111 m2
date of completion: May 2017
architect: studio niko (Naohiro Sasamoto), aqua house Co.,ltd.
photo: OFP (Kenta Hasegawa)