2016
座標の家/residence in sendai
仙台都心部では数の多くない100m2超え、且つご夫婦の職場に近い住環境。お子さんが生まれたことがきっかけとなり、中古物件購入+リノベーションで実現。
普段の仕事では和装のご夫婦。仕事とプライベートのギャップを衣食住・ライフスタイルで体現されています。モノトーンを基調とし、木フローリングは一切なく、天井や壁面収納、植栽などの木の要素が引き立っている。黒い箱のキッチンと軽さを強調したダイニングは、家全体の雰囲気に及ぶはっきりとしたコントラストを象徴している。
家をちょうど二分するコンクリート躯体壁が存在し、打合せを重ねていくなかで取り払えない壁を最大限活かした間取りとデザインを検討。
もともと2つのグリッドが重なった外形を持っていることが特徴の家で、設計を進める際もそこに大小様々なグリッドを重ねてゾーニング(配置計画)やインテリアを計画。グリッドを重ねる仕組みを設けつつ、直感的にはそれを感じない空間に。
玄関とLDKの間に生まれるL字型の廊下。暗くなりがちだが、ゆったり自然光の届く場所に。寝室は将来2部屋に分けられるように。ウォークスルークローゼットは玄関とLDKを繋ぐ裏動線。暮らしのオン・オフを切り替える場所。
ある種の緊張感が心地よい家。
published media: Sendai Scale
location: Sendai, Miyagi
program: renovation, residence
total area: 101 m2
date of completion: May 2016
Architect: studio niko (Naohiro Sasamoto)
photo: Rim-Rim (Atsumi Hamada)